いちき串木野市にある標高約500mの冠岳に,日本一大きい(像の高さ6m,台座の高さ2m)の徐福像が立っています。徐福像はこの山を見上げる地に立ち,東シナ海を見ています。 |
「徐福求仙登蓬莱之像」この像はマグロの漁獲量が多く,遠洋漁業の基地港としても有名な鹿児島県いちき串木野市に,(串木野市)市政50周年を記念して2000年11月に徐福展望公園(冠嶽展望公園)に建立されました。中国の秦皇島市には徐福の帰りを待ち望む始皇帝の像があり,これと向きあうようにして建てられています。 |
紫尾山 冠嶽に登った後,徐福らは次に標高1,067mの紫尾山に登りました。徐福はこの山の神に冠についていた紫の紐を納めました。鹿児島県出水市,薩摩郡さつま町 地図 |
紫尾山頂上 徐福は紐をどこに納めたのかは分かりません。現在,紫尾山の頂上には各放送局のアンテナが数本立っています。 |
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冠嶽園望嶽亭ここには公園のシンボルともなっている八角形をした「望嶽亭」と名付けられた建物を中心に,中国式の庭園が整備されています。また,この周辺一帯にも中国の技師を招いて造られた施設が建っています。 |
長崎鼻いちき串木野市にある長崎鼻 |
「方士 徐福登陸の地」 赤い橋を渡り,海岸沿いに右に少し歩いたところに「方士 徐福登陸の地」と書かれた石碑があります。徐福がここに上陸したことを示しています。地図 |
驪龍巖 徐福の上陸碑が設置されている海岸の反対側が南シナ海です。この海に面して,照島の景観地「驪龍巖(りりょうがん)」があります。 |
驪龍巖 江戸時代,島津家の殿様が市来に湯治に訪れた際にここに立ち寄られました。その時,巨岩と海を見て,「玉を抱いてうずくまる龍の姿」とたとえられました。そして,岩に「驪龍巖」と彫らせたのです。この岩が今も残っています。 |
遣唐使船(観光船) いちき串木野市から南に行くと秋目浦という所があります。奈良時代の753年,日本に仏教を広めるため鑑真が遣唐使船に乗って中国から来日した所です。6度目の航海でやっとたどり着いたのが秋妻屋浦(秋目浦)です。 |
坊津 少し南下すると坊津(ぼうのつ)に着きます。リアス式の海岸で,双剣石(そうけんせき)などの奇岩を多く見ることができます。ここにも徐福伝説が残っています。 |
双剣石 坊津(ぼうのつ)は古代の海上交通の要衝で,博多津(福岡県福岡市),安濃津(三重県津市)と共に日本の三大港となっていました。海の流れが自然とここに船を運んだようです。徐福一行が立ち寄った場所でもあります。(鹿児島県南さつま市坊津町) |
長崎鼻龍宮神社 全国にたくさんある龍宮神社の一つで,浦島太郎と乙姫様が出会った縁結びの神として祀られています。 |
開聞岳再び出航した徐福一行は九州西海岸を左に見ながらさらに東方へ向かいます。 |