宮崎県の徐福伝説
宮崎県は九州南部から船出し紀伊半島に向かった徐福が立ち寄った場所ではないかと思われます。その一つは日向灘沿いにあります。現在でも地名として徐福の足跡を残しています。もう一つは延岡市にある徐福岩で,現在この岩がある場所まで海だったと思われます。
日南海岸 青島 宮崎県には青島があります。ここは浦島太郎物語のもととなったと言われている「海幸・山幸」の舞台であり,神話の島です。鬼の洗濯板などとも呼ばれる奇岩が続く日南海岸を左に見ながらさらに北上すると,宮崎県の中心部に至ります。 |
蓮ヶ池横穴群 |
日南海岸 シーガイア付近 上空から見ると,シーガイアのある海岸から西へおよそ3㎞ほど入っていますが,以前はこの辺りまでが海岸であったろうと推測します。ここで何らかの足跡を残したために徐福のことを示す芳士という地名がついたかもしれません。蓮ヶ池史跡公園のある地域が徐福一行の寄港地であり,宿泊地とも考えられます。写真中央付近が芳士地区,下はシーガイア。 |
ハマユウ 『太古のロマン 徐福伝説』(佐賀市発行)に宮崎県のことが紹介されています。その中で,『薬草辞典』の内容が引用されて,「徐福は北九州に上陸したが薬草は得られず日向の海岸に来て砂丘に咲く美しい花を発見し」たとあります。この花がハマユウで,花が咲いた後には小さな球根のような実が出来ます。これを持ち帰ったけれど,薬草としての効用はなかったと書かれています。 |
今山公園 今山公園がある今山に登ると延岡市を眼下に見ることが出来ます。こには,今山八幡神社,八坂稲荷神社,恵比寿神社などがありますが,この山を蓬莱山ともいいます。海岸に船を停めた徐福はこの山に薬草を求めて入っていったのでしょう。 |
徐福岩 今山・今山八幡宮への入り口にある駐車場の一角に「徐福岩」があります。この岩は,徐福が乗ってきた船をつないだ岩だと言われています。 |